カプセルトイ史上初、プラ使用量を約半分に抑えた炭酸カルシウム配合カプセル:東京おもちゃショー2024
バンダイは「東京おもちゃショー2024」に出展し、カプセルトイ「ガシャポン」向けのエコ素材カプセル「グリーンカプセル」を訴求。グリーンカプセルを使用したカプセルトイ第1弾の先行販売も行った。
バンダイは「東京おもちゃショー2024」(商談見本市:2024年8月29〜30日/一般公開:同年8月31日〜9月1日、会場:東京ビッグサイト)に出展し、同社 ベンダー事業部が展開するカプセルトイ「ガシャポン」向けのエコ素材カプセル「グリーンカプセル」を訴求していた。
グリーンカプセルは、貝殻やサンゴの骨格、鶏卵の殻、石灰岩などの主成分である炭酸カルシウムを配合した「業界初」(同社)のカプセルで、従来のカプセルと比較してプラスチック使用量を約半分に抑えている。炭酸カルシウムは、チョークや製紙、プラスチック、ゴムなど幅広い用途で活用されており、近年、環境に配慮した素材としても注目を集めているという。
生産コストについても「従来のカプセルと同等のコストで生産可能だ」(同社)とし、カラー展開にも対応するとしている。
展示会場では、グリーンカプセルを使用したカプセルトイ第1弾として展開する「パックマン めじるしアクセサリー」(2024年秋ごろに販売開始予定)の展示/先行販売も行われていた。
また、同じガシャポンの展示コーナーでは、ガシャポン史上最大サイズとなる「90mmカプセル」も紹介していた。これまでの最大サイズ79mmから直径が約11mm大きくなり、容量も150%ほど拡大したという。これにより、これまで以上に大きな、より再現性の高いフィギュアなどの展開が可能となる。90mmカプセルの展開は2024年8月上旬から開始される。
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