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高容量のモーター制御に対応する、シュナイダーのソフトスターター新シリーズ:FAニュース
シュナイダーエレクトリックは、高容量のモーター制御に対応するソフトスターター「ATS130」シリーズを発売した。同社のモーター制御製品向けソフトスターター「Altivar Soft Starter」の新製品で、「ATS01」シリーズの対応レンジを拡張する。
シュナイダーエレクトリックは2024年8月21日、高容量のモーター制御に対応するソフトスターター「ATS130」シリーズを発売した。同社のモーター制御製品向けソフトスターター「Altivar Soft Starter(アルティバ ソフトスターター)」の新製品で、従来の「ATS01」シリーズの対応レンジを拡張する。
日本市場では、コンベヤーやファン、ポンプなどの始動や停止時の負荷を軽減するために、速度制御が不要でもインバーターを使用するケースが多い。ソフトスターターは、モーターのショックレスな始動、停止をサポートするもので、同社は同年3月よりインバーターに代わる機器として提供している。
新たに追加するATS130シリーズは、定格電圧が200〜480V、定格電流が38〜105A。モーター容量は11〜55kwで、ATS01シリーズにおける0.37〜15kwの対応レンジを拡張した。並列取り付けも可能なコンパクトな設計で、IEC/EN60721-3-3ed.2002準拠の高い耐環境性を備える。
また、本体前面のポテンションメーターにより設定作業ができるため、ソフトウェアを必要としない。インバーターで必要とされる高調波対策のリアクトルや、ラジオノイズ対策のノイズフィルターなども不要で、コスト削減にも寄与する。
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