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カナダの金鉱山で商業生産開始、予定総生産量は205t:工場ニュース
住友金属鉱山とアイアムゴールドは、共同開発を進めているカナダのコテ金鉱山プロジェクトで、現地時間で2024年8月2日に商業生産を開始した。
住友金属鉱山とカナダを拠点とし中間金を生産するアイアムゴールドは2024年8月5日、共同開発を進めているカナダのコテ金鉱山プロジェクトで、現地時間で同月2日に商業生産を開始したと発表した。
なお、商業生産の定義は、連続30日間の選鉱処理量の平均値が設計値である1日当たり3万6000トン(t)の60%以上となった時点としている。
コテ金鉱山では、2024年3月末に生産を開始し、現在生産量の拡大を進めている。2024年の生産金量は6.9t(権益100%)を予定。住友金属鉱山は、金について「優良権益獲得による鉱山オペレーションへの新規参画」を長期ビジョンのターゲットの1つとして掲げており、コテ金鉱山開発プロジェクトの推進はこの長期ビジョンに基づく計画だ。
コテ金鉱山は、カナダオンタリオ州ティミンズ市の南南西約125kmの場所に位置し、出資比率は住友金属鉱山が39.7%で、アイアムゴールドは60.3%。マインライフは約18年で、予定総生産量は205tの金だ。可採鉱量は2億3500万t(平均金品位は1.01g/t)で、採鉱法では露天掘り、自律走行の重機(トラック、ドリル)を採用している。
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