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工場内物流を自動化、AMRとコンベヤーを組み合わせた工程間搬送ソリューション:無人搬送車
ロボットバンクは、AMR産業向け自動化ソリューション「コンベヤーロボット」を発表した。生産ラインなどと接続することで物品搬送がスムーズになり、工場内の物流自動化に寄与する。
ロボットバンクは2024年7月8日、AMR(自律搬送型ロボット)産業向け自動化ソリューション「コンベヤーロボット」を発表した。AMRとコンベヤーを組み合わせている。
コンベヤーロボットは、自動化した生産ラインやローラーコンベヤーと接続し、業界ごとの業務の流れに適した機能モジュールを柔軟に統合できる。生産ライン間の物品搬送がスムーズになり、工場内の物流自動化に寄与する。
台車のような形状で、最大100kgの荷物を積載して走行可能。パレット式の搬送物や段ボール箱など、さまざまなタイプの搬送に対応するため、物流効率を大幅に向上する。
また、AI(人工知能)などが最適な搬送ルートを自動策定し、作業者が歩き回るように自律的に移動し、場内の各所に部材や工具などを供給する。
自動車関連工場などで使用されているAGV(無人搬送車)とは違い、コンベヤーロボットは誘導用の金属線やテープを床に設置する必要がない。経路はソフトウェアから簡単に変更でき、変種変量生産のためのレイアウト変更などにも柔軟に対応できる。
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