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いろいろな理由で遠ざけたことに改めて向き合う?モビリティメルマガ 編集後記

そんなことを言い始めると脳みそがいくらあっても足りないのですが、それでも。

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 この記事は、2024年7月17日発行の「モビリティ メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


いろいろな理由で遠ざけたことに改めて向き合う?

 先日、さまざまなテーマで話題となった東京都知事選挙が終わりました。選挙のたびに、誰に投票するかを吟味するのは難しいことだと感じます。全てに賛同して共感できて、減点要素がない候補者はなかなかいません。「この点に関してはA氏に賛同できるけど、あの点に関してはB氏を応援したい」「A氏はこういうところに共感できるけれど、ああいうところはどうもいただけない」。割り切れず、なんとなくモヤモヤしたまま投票しました。

 これが趣味のモノや“推し”なら、多少ダメなところがあっても返ってそれが魅力になります。しかし、私はどの政治家のファンでもないので減点要素を好意的に捉えることはできません。減点要素をどう受け止めるかは、基準次第です。一発アウトで投票候補から外れることもあれば、他の良い点を踏まえて許容範囲に収まることもあります。

 「それはちょっと……」という一線はどこにでも、誰にでもあります。自然なことだし、一線を越えた場合に関心をなくすのはその人の自由です。場合によっては、「社会として認められない」と呼びかけられるようなこともあるかもしれません。ただ、線引きして自分の視野から排除していくだけだと、大事なことや意義のあることを見逃すかもしれません。

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