この記事は、2024年7月1日発行の「日刊MONOist」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
最近の製造業の方針発表を見ているとほとんどの企業が「環境問題への対策」を重要課題として位置付けて、目標や方針発表などを行っています。その発表内容を見ると、美しい理念のもとに目標を掲げて、非常に真剣に取り組んでいるように感じますが、それは本当なのでしょうか。製造業として厳しいグローバル競争にさらされ、1秒や1円を削りながら続ける熾烈な現場改善の中で、環境への取り組みは両立ができるものなのでしょうか。環境問題とビジネスがぶつかり合う場面も出る中で、発表で語られるような美しい両立が可能なのでしょうか。
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