道具の収納や整理整頓に欠かせない「ツールボックス」の仕組み:100円均一でモノの仕組みを考える(2)(1/3 ページ)
本連載「100円均一でモノの仕組みを考える」では、実際に100円均一ショップで販売されている商品を分解、観察して、その仕組みや構造を理解し、製品開発の過程を考察します。連載第2回のお題は「ツールボックス」です。
本連載は、実際に100円均一ショップで販売されている商品を分解、観察して、その仕組みや構造を理解し、製品開発の過程を知ることを目的としています。前回は、液体をシュッと吹き付ける「スプレーボトル」の仕組みについて取り上げました。
テーマ2:ツールボックス
連載第2回となる今回は、プラスチック製の「ツールボックス」を題材に取り上げます(図1)。場合によって「小物入れ」「ストックボックス」「プラスチックケース」といった名称で呼ばれることもありますが、本稿では名称をツールボックスで統一することにします。
ツールボックスの部品構成
ツールボックスは、簡単に言ってしまえば“プラスチック製の箱”なわけですが、一般的に以下のような部品で構成されています(図2)。
本体
ツールボックスの主要部分であり、道具を収納するための容器です。本体はモノを入れても破損しない耐久性が必要です。
フタ
ツールボックスの上部に取り付けられた開閉可能な部分です。フタには留め具が付いており、ツールを安全に保管するためにしっかりと閉じることができます。
ヒンジ
本体とフタを締結している機構になります。ヒンジを軸にフタが開閉します。
留め具
ツールボックスの本体とフタを固定するための機構です。これにより、持ち運びの際などにフタが開いてしまうのを防ぎます。
ハンドル
ツールボックスの持ち運びを容易にするための持ち手です。ハンドルは本体の中央や上部に取り付けられ、持ちやすさと耐久性を兼ね備えています。
トレイ/仕切り
ツールボックスによっては仕分け用にトレイや仕切りが設けられています。取り外し可能なトレイや可動式の仕切りを使うことで、ツールの配置をカスタマイズできます。
さまざまなサイズやデザインがあるツールボックス
使用目的や持ち運びの頻度などに応じて、さまざまなサイズやデザインのツールボックスがあります。それは100円均一ショップの商品も例外ではなく、非常に多くの種類のツールボックスが販売されています。皆さんも、一度は購入したことがあるのではないでしょうか。
今回は構造の異なる3種類のツールボックスを用意しました(図3)。それぞれ比較しながら見ていきたいと思います。
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