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デンソーが本社でエネルギーマネジメント、EVの電池劣化抑制にも挑戦:脱炭素
デンソーはEVを活用したエネルギーマネジメントシステムをデンソー本社内に導入し、移動やオフィスをカーボンニュートラルにする実証を開始した。
デンソーは2024年6月17日、EV(電気自動車)を活用したエネルギーマネジメントシステムをデンソー本社内に導入し、移動やオフィスをカーボンニュートラルにする実証を開始したと発表した。
実証では、クルマとさまざまなモノとの間で情報やエネルギーを連携させるV2X(Vehicle to X)システムを導入。太陽光発電装置(オンサイトとオフサイト)と社有車の約20台のEV、定置用蓄電池の間で電力を最適に活用することで、社有車のEVとデンソー本社の6階建てオフィスのカーボンニュートラルを目指す。定置用蓄電池はトヨタ自動車製だ。太陽光発電の電力をオフィスに供給し、昼間に余剰電力が発生する場合は社有車のEVや定置用蓄電池に電気をため、夜間にオフィス向けに放電するなど、再生可能エネルギーの自家消費率を高める。
今回導入するV2Xシステムは、デンソーが独自開発した。自動車部品の開発で培った制御技術の知見や品質管理のノウハウを生かしているという。
従来は満充電になるまでEVを充電するのが一般的で、満充電の状態が続くとリチウムイオン電池が劣化し、1回の充電で走行できる距離が減少する可能性がある。デンソーは、充放電を最適に制御して適切な充電量でEVを管理することで電池の劣化を抑制する技術を開発しており、今回の実証を通じて電池の劣化を検証する。
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