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ファナックが国際規格対応防爆協働ロボット、塗装環境でも直接教示可能:協働ロボット
ファナックは世界の各国、地域における防爆規格に対応した、国際規格防爆協働ロボット「CRX-10iA/L Paint」を発表した。防爆仕様が求められる塗装環境でも、ダイレクトティーチにより容易に教示できる。
ファナックは2024年5月7日、世界の各国、地域における防爆規格に対応した、国際規格防爆協働ロボット「CRX-10iA/L Paint」を発表した。協働ロボット「CRX」シリーズの新製品で、同年8月より量産を開始する。
防爆仕様が求められる塗装環境でも、ダイレクトティーチにより容易に教示できる。作業者がガンで塗装するように直接ロボットを動かすことで、正確に軌跡を覚えさせることが可能だ。
6軸制御で、可搬質量は10kg、可動範囲は1418mm。CRXシリーズの従来製品と同様の感覚で使用でき、感度の高い接触停止機能も維持している。直感的な教示が可能なアイコン命令も、塗装アプリケーションに対応した。
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