この記事は、2024年5月16日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
2024年4月から物流/運送業などにも時間外労働規制が適用され、これに起因する労働力不足などの課題は「2024年問題」として注目されています。MONOistでもサプライチェーンと密接にかかわる「物流の2024年問題」を中心に、この話題を何度も取り上げてきました。
正直なところ一消費者としてはあまり実感がなく、宅配便の「置き配」指定を心掛けていたくらいでしたが、先日、思わぬところで2024年問題の影響を食らいました。
突然届いたおわびの文書 関係者の心情を想像すると……
我が家には中学3年生の子どもがおり、5月中に修学旅行に行く予定です。行き先は定番の広島と京都。先日、その旅行を手配している代理店から、中学校を通して「貸し切りバスが手配できなかったため行程を変更する」との、おわびの文書が届いたのです。出発の10日前でした。
おわびの内容をかいつまむとこのような感じです。
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