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PLCレスで協働ロボットの外部軸を制御、自動化システム構築の工数削減協働ロボット

ユニバーサルロボットはオリエンタルモーターの中空ロータリーアクチュエーター「DG IIシリーズ」を、ユニバーサルロボット製協働ロボットの周辺機器プラットフォーム「UR+」製品として認証したと発表した。

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 ユニバーサルロボットは2024年4月15日、オリエンタルモーターが開発、製造する中空ロータリーアクチュエーター「DG IIシリーズ」を、ユニバーサルロボット製協働ロボットの周辺機器プラットフォーム「UR+」製品として認証したと発表。オリエンタルモーターのつくば事業所(茨城県つくば市)で同日、概要を説明した。

オリエンタルモーターのつくば事業所で披露されたデモンストレーション[クリックで再生]

 DG IIシリーズは中空テーブルとクローズドループステッピングモーターを一体化したロータリーアクチュエータとなっており、主に半導体や電気電子、自動車、三品(医薬品、化粧品、食品)業界でワークの搬送、検査工程のターンテーブル旋回軸などとして使われている。

 クロスローラーベアリングの採用により、最大許容トルクは24N・m、出力軸に対して軸方向に加わる許容アキシアル荷重が2000Nのため、約200kgまでの高荷重のワーク駆動を実現する。

 UR+は、ユニバーサルロボット製協働ロボットと接続するだけで使用できる周辺機器群で、2024年3月時点で489の製品が国内外で認定されている。オリエンタルモーターは国内では19社目となり、外部軸としては国内で初めての認定となっている。


ロボットのティーチングペンダントで外部軸の設定が可能に[クリックで拡大]

 DG IIシリーズはユニバーサルロボット製協働ロボットに接続された周辺機器を操作、設定するプラグインソフト「URCap」に対応しており、ロボットコントローラーとDG IIシリーズのドライバーをEthernetケーブルでつなぐことで、テーティングペンダントでロボットとロータリーアクチュエーターの通信設定や位置、速度のパラメータ設定、ロボットと連動した動きの制御を設定ができる。

 オリエンタルモーター 機構商品事業部 事業部長の長谷川洋史氏は「労働人口の減少から自動化が推進されており、ロボット市場のさらなる拡大も想定されている。時代の変化に対応するために、オリエンタルモーターとしても、ロボットと連携した自動化によって、ユーザーが必要とするモーションを提案できるのではないかと考えた」と語る。

 従来は、外部軸と協働ロボットを連動させるためにはPLC(Programmable Logic Controller)が必要だった。「その場合は、制御に長けた人材が必要となる。PLCを介さないことで工数削減にもつながる」(長谷川氏)。

 ユニバーサルロボット 日本支社代表の山根剛氏は「協働ロボットを使ったアプリケーションがより簡単になると期待している。自動化システムを構築に関しては、SIer(システムインテグレーター)の技術力に頼らなければならない部分は大きいが、SIerの数も足りていない。ユーザーが自分たちでアプリケーションを組むハードルを下げることが重要だ」と期待する。


ユニバーサルロボットの山根氏(左)とオリエンタルモーターの長谷川氏(右)[クリックで拡大]

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