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高性能と拡張性を両立する産業用コンポジット3Dプリンタの取り扱い開始:金属3Dプリンタ
日本3Dプリンターは、Markforged製次世代産業用コンポジット3Dプリンタ「FX10」の取り扱いを開始した。長繊維カーボンファイバー強化技術などにより、要求仕様に沿った正確な高強度部品を迅速に提供する。
日本3Dプリンターは2024年3月15日、Markforged製次世代産業用コンポジット3Dプリンタ「FX10」の取り扱い開始を発表した。新設計の筐体と高品質なコンポーネントを備え、製造業の厳しい要求に応える性能と拡張性を両立している。
FX10は、FDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタで、長繊維カーボンファイバー強化技術と優れたモーションシステム、高精度部品を綿密に組み合わせて設計されている。これにより、要求仕様に沿った正確な高強度部品を迅速に提供する。
また、直感的なデバイスとデスクトップソフトウェア、トレーニングプログラム、コスト管理システムを搭載したプラットフォームにより、導入時から費用対効果の高い生産が可能だ。375×300×300mmの大型チャンバーは60℃まで加熱でき、アルミ製のバキューム式ヒートベッドはレーザースキャンによるキャリブレーションに対応する。
他にも、パーツの品質やプリンタの正常性を確認する光学センサー、材料を自動で交換し迅速に装填して作業の中断を防ぐ材料格納ベイ、機械の操作や状態確認などができる大型タッチスクリーンなどを搭載する。
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