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AIの搭載で3D CADはどう進化する? 2つの方向性と今後の期待3D設計の未来(6)(2/3 ページ)

機械設計に携わるようになってから30年超、3D CADとの付き合いも20年以上になる筆者が、毎回さまざまな切り口で「3D設計の未来」に関する話題をコラム形式で発信する。第6回は、2023年にテクノロジー領域および設計開発領域で話題となったトピックの中から「AI」にフォーカスし、3D設計の未来について考察する。

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AIによる設計時の操作支援

SOLIDWORKS:3D Creator「xDesign」

 AIによる設計時の操作支援のイメージとして、SOLIDWORKSの3D Createrに含まれる「xDesign」を用いたスケッチ作成時のデザイン支援(Sketch Helper)の流れを簡単に紹介します(図2)。

スケッチのデザイン支援(1)
図2 スケッチのデザイン支援(1)[クリックで拡大]

 図2のように、水色でハイライトされたスケッチを選択し、グラフィックスエリア内に表示されたスケッチのデザイン支援アイコンを選択します。

スケッチのデザイン支援(2)
図3 スケッチのデザイン支援(2)[クリックで拡大]

 図3のように、左側の穴にある選択された既存のスケッチジオメトリを認識し、右側の穴にスケッチエンティティを配置するための追加場所を提案してくれます。

スケッチのデザイン支援(3)
図4 スケッチのデザイン支援(3)[クリックで拡大]
スケッチのデザイン支援(4)
図5 スケッチのデザイン支援(4)[クリックで拡大]

 図4に示したAIによって提案された案を[OK]すると、図5のように提案がスケッチ化されます。設計の本質は考えることであって、CADをオペレーション(操作)することではありません。AIの支援により、コマンドを何度も繰り返す時間が削減できれば、その分、“考える時間を増やせるようになる=設計の本質に時間を割けるようになる”ことにつながります。

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