この記事は、2024年1月12日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
元日に発生した「令和6年能登半島地震(以下、能登半島地震)」は全国に大きな衝撃を与えました。多くの人的、物的被害がもたらされたこの大災害に、製造業も無関係ではいられません。MONOistでは先日、石川県と周辺地域に拠点を持つ製造業への影響をまとめた記事を出しました。現在も新情報を随時追記しています。
記事では半導体やディスプレイパネル、電子機器/製造装置、自動車関連の工場の状況を報じています。ですが、能登半島周辺地域にあるモノづくり産業はこれだけにとどまりません。同地域には輪島塗や七尾仏壇、加賀友禅、九谷焼など、伝統工芸品を手掛ける中小製造業が多く存在します。こうした企業は、大手企業に比べて生産再開がさらに遅れることが懸念されます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 能登半島地震のサプライチェーンへの影響は?
被災された方ならびにそのご家族、関係者に対して心よりお見舞い申し上げます。 - 真夜中に始める伝統工芸品の制作 熱い若手達と産業の未来をつくる富山の職人
本連載では、新しい領域にチャレンジする中小製造業の“いま”を紹介していきます。今回は、富山県高岡市にある「漆芸吉川」の蒔絵師で、高岡伝統産業青年会 第46代会長の吉川和行さんを取材しました。 - 現場見学で見せる町工場の底力、静岡初オープンファクトリーへの思い
工場などを一般開放し、モノづくりの魅力を発信するオープンファクトリー。今回は、静岡初のオープンファクトリーイベントとなる「ファクハク 静岡工場博覧会」の実行委員会の皆さんに、地方工場が抱える課題や思いを聞きました。 - 越前/鯖江を「産業観光の聖地」にする、大反響モノづくりイベント仕掛け人の夢
本連載では、厳しい環境が続く中で伝統を受け継ぎつつ、新しい領域にチャレンジする中小製造業の“いま”を紹介していきます。今回は福井県鯖江市と越前市、越前町で開催される産業観光イベント「RENEW」の発起人である新山直広さんにお話を伺いました。 - 覚悟を決めて値段を2倍に、「越前打刃物」の柄を蒔絵でモダンに彩る夫妻の挑戦
本連載では、厳しい環境が続く中で伝統を受け継ぎつつ、新しい領域にチャレンジする中小製造業の“いま”を紹介していきます。今回は越前打刃物の柄を製造している山謙木工所さんを取材しました。