連載
製品が簡単に壊れると、ユーザーはがっかりしませんか?:ベンチャーが越えられない製品化の5つのハードル(5)(2/3 ページ)
連載「ベンチャーが越えられない製品化の5つのハードル」では、「オリジナルの製品を作りたい」「斬新なアイデアを形にしたい」と考え、製品化を目指す際に、絶対に押さえておかなければならないポイントを解説する。連載第5回では、信頼性の試験内容をどのようにして見つけ出すか/自分で考えるかについて取り上げる。
JISで規格を探し、試験内容を知る方法
これらのように、JISに規格があるものに関してはJISを調べることによって、試験内容を知ることができる。しかし、何の試験をすべきか分からなくては調べようもない。よって、製品の何が壊れる可能性があるかのリスクを設計者がピックアップする必要がある。例えば、キャスター付きの椅子であれば、次のようなことが挙げられる。
- 背もたれが壊れる
- 座面の昇降が壊れる
- キャスターが壊れる
このようにキーワードを挙げた後、JISでキーワード検索をすればよい。JISの検索方法を簡単にお伝えする。
- JISC(日本産業標準調査会)に無料登録する
- トップページから「JIS検索」をクリックする
- 「JIS規格名称からJIS検索」もしくは「JIS規格に使用されている単語からJIS検索」にキーワードを入れる
すると、JISリストが表示される。その中から適当な規格を選択するとよい。
全てのJIS規格の中から、適当な規格を選択する場合は以下のようにする。
- トップページから「産業標準化とJIS」をクリックする
- 「部門記号一覧表」から、適当な部門を確認する
- 「JIS検索」をクリックして、「JIS規格番号からJISを検索」に部門記号のアルファベットを入れる
あとは上記と同じである。
JISの規格はとても多くあるため検索しにくい。よって、一般のWeb検索で、先述のキーワードである「JIS キャスター」と入れると、JISの規格番号を調べることができる。その規格番号を「JIS規格番号からJISを検索」に入れて検索してもよい。
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