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オフィスで紙循環サイクルを簡単構築、エプソンの水を使わない製紙機に新モデル登場イノベーションのレシピ(1/2 ページ)

セイコーエプソンは、乾式オフィス製紙機「PaperLab」の新型機を開発し、環境総合展「エコプロ2023(SDGs Week EXPO 2023)」において、この新型機のプロトタイプの紹介と今後の戦略などを発表した。

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 セイコーエプソンは2023年12月6日、環境総合展「エコプロ2023(SDGs Week EXPO 2023)」で、開発を進める乾式オフィス製紙機「PaperLab」のプロトタイプを紹介するとともに今後の戦略などを発表した。

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セイコーエプソンが新たに公開した「新型PaperLab(プロトタイプ)」[クリックで拡大]

2016年に世界で初めて乾式オフィス製紙機を商品化

 セイコーエプソンは2016年に、独自のドライファイバーテクノロジーにより、世界で初めて水を使わずにオフィスの紙を繊維化して再び新たな紙を作る乾式オフィス製紙機「PaperLab A-8000」を商品化。これまでに、官公庁や自治体、紙を多く使う金融、証券、製造などの企業に導入してきた。

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PaperLabの導入自治体や導入企業[クリックで拡大] 出所:セイコーエプソン
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セイコーエプソン P商業・産業事業部 副事業部長の山中剛氏

 セイコーエプソンが独自開発したドライファイバーテクノロジーは、使用済みの紙を解きほぐして繊維に戻し、それに独自の結合材を加え強度や白色度を高め、新たな紙の形に加圧して成形し、新たな紙である「ドライファイバーペーパー」を生み出すという技術だ。従来の紙の回収サイクルに対し、オフィス内や企業内などの小さなサイクルによって紙を再生することで、輸送などで発生する環境負荷を低減する効果がある。また、古紙を機体の中で完全に繊維化するために情報漏洩(ろうえい)リスクの低減や、紙回収サイクルの新たなビジネスモデル構築による雇用機会の創出などにも貢献するという。

 セイコーエプソン P商業・産業事業部 副事業部長の山中剛氏は「PaperLabは2016年の発売から7年がたち実際に多くの企業や自治体で使用されている。PaperLabで作った再生紙で社内報を作ったり、コースターなどのノベルティを作ったりするなど、環境への取り組みをアピールするために使われるようなケースが多い」と述べている。

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ドライファイバーテクノロジーの特徴[クリックで拡大] 出所:セイコーエプソン

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