「環境保護活動による道路封鎖」と「交通機関のストライキ」の違い
先日、環境保護活動の参加者が射殺される事件がパナマで起きました。示威運動の一環でバリケードを作って高速道路を封鎖していた参加者に対し、怒った運転手が銃を持ち出したのです。複数の報道によれば、銃を持ち出した運転手は示威活動を縮小するよう求めていましたが、聞き入れないと分かると発砲しました。
環境保護活動に関しては、道路の封鎖だけでなく、建物や美術品などの汚損、その場に居座るために美術品や道路に自分の手を接着剤で貼り付けるなど、迷惑行為ともいえる示威運動が度々報じられています。パナマのこの事件では、3週間にわたって高速道路が複数箇所で封鎖されており、食料や燃料、医薬品の物流に影響が出ていたとのこと。付近の学校も1週間以上閉鎖されていたそうです。
世の中に「殺されても仕方のない人」「誰かを殺しても許される理由」は存在しません。しかし、物流を止め、生活に影響を及ぼすような示威運動を手放しに応援できるかというと、あまり簡単ではありません。この件に関して、SNSでは被害者に対して「ざまあみろ」と言わんばかりの声も見かけました。
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