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強度試験を全自動化する万能試験機自動化システム、島津製作所が中国で発売FAニュース

島津製作所は、識時(上海)自動化科技と共同で開発した金属材料測定向け「万能試験機自動化システム SAGX-V」シリーズを中国で発売した。自動車、部品、鉄鋼などのメーカーへ販売する。

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 島津製作所は2023年9月26日、識時(上海)自動化科技と共同で開発した金属材料測定向け「万能試験機自動化システム SAGX-V」シリーズを中国で発売したと発表した。自動車、部品、鉄鋼などのメーカーへ販売する。価格は422〜605万人民元(約8720万〜1億2500万円、税別)で、今後3年間で10台の販売目標を掲げる。

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「万能試験機自動化システム SAGX-V」シリーズの設置イメージ[クリックで拡大] 出所:島津製作所

 同社製の万能試験機を含む強度試験を全自動化するシステムで、試験機本体、ロボット、ワークサイズ計測用のレーザー、専用ソフトウェアなどで構成する。同社製の精密万能試験機「オートグラフAGX-V2」シリーズが対象機種となる。

 SAGX-Vシリーズはロボット1台に試験機本体1台、SAGX-V Plusシリーズはロボット1台に対して試験機本体2台が対応する。

 ロボットと組み合わせることで、連続で自動運転できる。ワークをロボットが取り出し、幅、厚さなどの寸法をレーザーで測定。測定したデータはソフトウェアに転送される。寸法測定後は引っ張り試験を実施するため、ロボットが試験機にワークをセットする。

 引っ張り試験と次のワークの寸法測定を並行して実施するため、連続で測定する場合に試験データを効率的に取得できる。ワークはワークホルダーに108本ストック可能で、測定中も随時交換できる。

 ソフトウェアは自動データ転送機能を搭載しており、操作画面上でリアルタイムに試験状態を把握できるため、初心者でも容易な操作が可能だ。試験データはデータサーバに自動的に保管され、データの改ざんや人為的な変更を防ぐ。

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