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中性子線を利用して効率的に微生物の新系統を開発するサービス医療機器ニュース

クォンタムフラワーズ&フーズは、最短1カ月で微生物の新系統を作れる「中性子線突然変異育種サービス」を開始した。中性子線照射により微生物に突然変異を誘発させ、効率的に新系統を開発する。

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 クォンタムフラワーズ&フーズは2023年10月4日、最短1カ月で微生物の新系統を作れる「中性子線突然変異育種サービス」を開始したと発表した。放射線の1種である中性子線を照射して微生物に突然変異を誘発させ、効率的に新系統を開発する。

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中性子線育種による培養イメージ[クリックで拡大] 出所:クォンタムフラワーズ&フーズ

 同社は、中性子線照射を利用して生物に突然変異を誘発させ、有用な形質を選抜、育成する放射線育種技術を有する。これまでは主に、農産植物の新系統開発に利用してきた。今回、中性子線照射の線量などを微生物向けに最適化する手法を開発し、微生物の変異体生成に中性子線照射が有効であることを確認した。

 植物などとは異なり、交配をしない微生物は、機能を改善するためにゲノム編集や遺伝子組み換えなどで遺伝子を直接操作するか、突然変異を誘発させて遺伝情報を変える必要がある。しかし、遺伝子の直接操作は汎用性の面で、従来のガンマ線や重イオン線を用いる突然変異誘発は一様照射が困難など機能面で課題があった。

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