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小型で高感度のレンズ付きフォトンカウンティングヘッドを発売:医療機器ニュース
浜松ホトニクスは、小型と高感度を両立したレンズ付きフォトンカウンティングヘッド「H10682-110W」を2023年11月1日に発売する。同社の従来製品と同等のサイズを維持した上で、感度を5倍向上させた。
浜松ホトニクスは2023年10月4日、小型かつ高感度のレンズ付きフォトンカウンティングヘッド「H10682-110W」を開発し、同年11月1日に発売すると発表した。価格は15万6200円(税込)で、初年度100台、3年後には1000台の販売目標台数を掲げる。
同社が培ってきたPMT(光電子倍増管)の知見と光学設計技術を応用するとともに、ブリュッセル自由大学と協力して開発した、薄型で高集光効率の集光レンズを用いた。
新開発のレンズは特殊な形状の内部全反射レンズで、入射した光の屈折、反射、全反射を用いて集光する。また集光は、レンズ中央部と周辺部では別の光路を利用できる。
PMTの形状や特性に合わせてレンズの形状を最適化することで、検出効率を高めた。入射口径と受光許容角が大きく、平行光だけでなく集光が難しい拡散光に対しても高い集光効果を発揮する。同レンズにより、従来製品と同等のサイズを維持した上で、感度を5倍向上させた。
同製品を小型の検体検査装置に組み込むことで、受診者から採取する検体の量を減らしながらも従来と同等の精度で測定でき、受診者の負担軽減かつ医療従事者の負担軽減が望める。また、医療の他、通信、半導体などさまざまな分野においても、極微弱な光を利用する装置への応用が期待される。
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