ニュース
堀場エステックが研究開発拠点に新棟、コア技術の高度化と次世代技術を強化:工場ニュース
堀場エステックは、研究開発拠点の「京都福知山テクノロジーセンター」に新棟を増設する。コア技術のガス流量制御や液体気化技術の高度化、次世代技術を強化する。
堀場エステックは2023年9月20日、研究開発拠点の「京都福知山テクノロジーセンター」に新棟を増設することを発表した。コア技術のガス流量制御や液体気化技術の高度化と、次世代技術を強化する狙いだ。
現施設に隣接する土地は取得済みで、約30億円を投資して新棟を建設する。敷地面積は9457m2、建物は2階建てで延床面積は増設前の約4倍となる5642m2。着工は2024年1月、竣工は2025年4月を予定している。従業員数は2023年9月時点で22人だが、段階的に増強して2028年に70人体制を目指す。
新棟の増設により、流量標準技術の研究開発や各種実験エリアを拡大し、要素技術の研究開発体制を強化する。また、既存製品の性能強化、新製品の開発を強化するため、各種プロセスモニターを評価可能な実験室を新設する。さらに、産学協業の促進に向け、協業ラボスペースを新設する。
今回の投資により、京都福知山テクノロジーセンターおよび同社の「HORIBA最先端技術センター」、HORIBA Instrumentsの「HORIBA Reno Technology Center」3拠点で連携し、研究開発体制をより強固なものとする。
関連記事
- HORIBAが挑戦する3つの事業領域、水素や脱炭素向けソリューションの開発を検討
堀場製作所は、「JASIS 2023」(2023年9月6〜8日)に出展し、ブース内で「HORIBAブースツアー」を開き、「エネルギー/環境」「先端材料/半導体」「バイオ/ヘルスケア」のビジネスフィールドで展開する事業や製品について紹介した。 - 半導体製造プロセスの歩留まりを改善、新設計の四重極形質量分析計
堀場製作所と堀場エステックは、四重極形質量分析計「MICROPOLE system QL」シリーズとウエハー裏面圧力制御システム「GR-500」を2023年1月に発売する。半導体製造プロセスの歩留まりの改善や、生産性を向上する。 - “おもしろおかしく”仕事をして「ほんまもん」を作る――堀場製作所
日本の“オンリーワンなモノづくり技術”にフォーカスしていく連載の第4回。今回は、グループ全体で世界27カ国48社を展開し、グローバルに分析・計測システムを提供している堀場製作所を紹介する。 - “排ガス測定の堀場”はどのようにCASEに対応するのか
自動車用排ガス測定器で圧倒的なシェアを握る堀場製作所。電動化や自動運転の領域を強化するため、ここ数年で複数の企業を傘下に収めた。どのようにそのシナジーを生かし、自動車産業の変化に対応していくのか。堀場製作所 営業本部 Automotive New Business Development Office 室長の中西秀樹氏に聞いた。 - 次期排ガス規制に対応、自動車開発のDX推進に貢献する連続固体粒子数測定装置
堀場製作所は、次期排ガス規制の測定項目に対応する連続固体粒子数測定装置「SPCS-ONE」を発売した。最新規制への測定ニーズに応え、総合計測プラットフォーム「HORIBA ONE PLATFORM」への適用でDX推進に貢献する。 - 製造業における既存制御の課題解決を目指す、横河電機の自律制御AI活用サービス
横河電機はエッジコントローラーで自律制御AI(人工知能)を活用できるサービスを開始した。サービスの概要や特徴について、横河電機 横河プロダクト本部 AI/DXビジネス開拓部 部長の後藤宏紹氏に話を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.