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三洋化成工業、基幹システムをクラウド型ERP「SAP S/4HANA」に刷新製造IT導入事例

NTTデータ グローバルソリューションズは、三洋化成工業が採用した「SAP S/4HANA」の構築を2023年4月に完了し、同社基幹システムを刷新したと発表した。

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 NTTデータ グローバルソリューションズ(NTTデータGSL)は2023年8月30日、三洋化成工業が採用した「SAP S/4HANA」の構築を同年4月に完了し、同社基幹システムを刷新したと発表した。システムは、国内6社で本格稼働を開始している。

 機能性化学品を取り扱う三洋化成工業は、20年以上にわたり、ホストコンピューターをベースとした基幹システムを運用。しかし、同システムはブラックボックス化している部分が多く、保守契約切れを機に基幹システム群の刷新を決定した。

 同社は将来のDX(デジタルトランスフォーメーション)に向けた基盤構築を目的に、2021年に「ERP推進プロジェクト」を始動。同プロジェクトでは、環境変化に柔軟に対応できたり、多様な働き方を支えたりできるシステムの構築や、デジタル技術による競争力強化を目指した。

 以上を背景に、同社はビジネス変化に柔軟に対応できる基幹システムとして「SAP S/4HANA」を採用。同時に、海外拠点を有する化学品メーカーでの同システムの導入実績を多数持つNTTデータGSLに構築を依頼した。

 NTTデータGSLは、Fit to Standardをベースにして同プロジェクトを推進。アドオン開発を極力抑えて安定したシステム稼働を目指した。

 稼働後は、業務の全領域にわたってERPを適用。国内では導入実績例が少ない「SAP EWM」を採用して、ERP内での倉庫棚番管理も実施した。また、ワークフローや文書管理、電子取引などの業務系の外部システムとも連携させている。

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