室内用と買い物用の歩行車2製品を発売、歩行器市場に参入:医療機器ニュース
パナソニック エイジフリーは、歩行器市場への新規参入を発表した。「くらしサポート歩行車 スムーディ」シリーズとして、室内用歩行車「カジサポ」と買い物用歩行車「カウサポ」を発売する。
パナソニック エイジフリーは2023年8月9日、室内用歩行車「カジサポ」と買い物用歩行車「カウサポ」を同月31日に発売すると発表した。歩行器市場に新規参入し、同社の手すりシリーズ「スムーディ」を歩行支援関連商品のシリーズ名に拡張する。
「くらしサポート歩行車 スムーディ」シリーズとして提供するカジサポとカウサポは、どちらも荷物をしまえる収納部を備えている。旋回や段差の乗り越え、傾斜のある路面の直進など、歩行時の操作性を高めるため、収納部を手前に配置して重心を身体側に近づけた。
カジサポは、段差や傷んだ畳、毛足の長いじゅうたんでも操作しやすいように大型キャスターを採用。ハンドルの高さは90cmまで上げることが可能で、高身長の人でも姿勢良く歩ける。収納部は、テーブルやソファで扱いやすい高さとなっており、日常的に使う眼鏡や常備薬を入れる引き出し式のボックスも備える。
カウサポは、移動時と買い物時のそれぞれで最適なモードに切り替えが可能。座面は、座って休憩できるようにゆったりとしており、立ちやすい座面高さを採用した。移動時に段差を越えやすいティッピングレバーを搭載するほか、スーパーなどの店内で買い物かごを載せて移動できる。
希望小売価格は、カジサポが5万9800円、カウサポが8万1000円(税別)。福祉用具としての安定感、使い勝手を備えるほか、暮らしに調和するデザインとなっている。
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