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若者に接するみなさんに、映画「バービー」を見てほしいモノづくり総合版メルマガ 編集後記

「バーベンハイマー」の件もありましたが、映画は映画として楽しんでいただきたい。

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 この記事は、2023年8月24日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


若者に接するみなさんに、映画「バービー」を見てほしい

 先日、映画「バービー」を見てきました。女子のおもちゃの定番であるバービー人形たちを俳優が演じる実写映画です(日本ではリカちゃんの方が人気ですね)。おもちゃ的な平和で変化のない世界で暮らしているバービーが、現実世界にいるバービーのユーザーの心理と同調したところから変化が生まれ、バービーが現実世界に向かう冒険が始まります。

 「おもちゃが生きていたら?」という視点だけで見ても楽しい映画でしたし、主演のマーゴット・ロビーさんやライアン・ゴズリングさんの魅力が存分に発揮されているのを見るだけでも価値があります。また、ピンク色の塗料を品薄にさせたとうわさの、ピンク一色の世界観もある種の迫力があります。また、映画マニアが喜ぶオマージュや引用がいろいろと盛り込まれているようです。

 そうした要素だけでなく、迷いを抱える人に明るく寄り添うストーリーがヒットの理由になっています。その迷いとは、男らしさや女らしさに対する疑問、異性の振る舞いから受ける違和感、「何者かにならなくちゃ」という焦り、一人の人間としての自立など、さまざまな現代の悩みです。これらの悩みに共感とまではいかなくても、心当たりがあると感じる人は多いはずです。

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