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装置を遠隔で監視、メンテナンスできるモーションコントローラーを発売:FAニュース
山洋電気は、遠隔地から装置の監視やメンテナンスができるモーションコントローラー「SANMOTION C S200」を発売した。モーターを制御し、リアルタイムに装置の状態を監視できる。
山洋電気は2023年7月25日、遠隔地から装置の監視やメンテナンスができるモーションコントローラー「SANMOTION C S200」を発売した。モーターを制御し、リアルタイムに装置の状態を監視できる。オープン価格で、同年8月1日より受注を開始する。
SANMOTION C S200は、ロボットや電子カムを制御できる高機能な「SMC200-A」、PTP動作に特化した「SMC200-B」をラインアップ。入出力信号の制御と同時に、複雑なモーション制御やロボット制御ができる。
120×55×110mm、質量300gと小型ながら、高速フィールドバスEtherCATインタフェースを搭載。コントローラーがリアルタイムに、サーボシステムの稼働状況や各種センサー情報などを収集して保存する。Webカメラを接続すれば、簡単に現場の画像情報を取得できる。
装置の異常はメールで通知する。コントローラーに遠隔地からアクセスし、エラーや装置の状況の確認およびプログラムを変更できるため、装置の停止時間の最小化、メンテナンス費用の削減に貢献する。国際標準規格「IEC 61131-3」に準拠したプログラミング言語に加え、SMC200-AはG-Codeにも対応する。
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