最適設計支援ソフトウェアの最新バージョンを発売:CAEニュース
サイバネットシステムは、最適設計支援ソフトウェアの最新版「Optimus 2023.1」の販売を開始した。Pythonスクリプトとして操作履歴を記録する機能や、新しい大域的最適化アルゴリズムなどを搭載する。
サイバネットシステムは2023年7月26日、最適設計支援ソフトウェアの最新バージョン「Optimus 2023.1」の販売を開始した。
Optimusは、構造や熱、流体などさまざまな分野のCAD、CAEソフトウェアを統合し、解析を自動化、最適化する設計支援ソフトウェアだ。Noesis Solutionsが開発し、サイバネットが販売/サポートを担っている。
最新版のOptimus 2023.1では、Pythonスクリプトとして、Optimus上の操作を記録する機能を搭載しており、記録したPythonスクリプトを再利用できる。
最適化の操作を記録した複数のPythonスクリプトを組み合わせて、新しいシーケンスを作成し、最適化に関わるプロセスを自動化できる。Pythonスクリプトには、コマンドに加えてコメントも自動的に挿入されるため、記録内容を理解するのに役立つ。
また、最新の大域的最適化アルゴリズム「Lighthouse」を搭載。ギアの歯数、梁(はり)の数、流路の数などの整数、部品番号や地名といった名義変数など最適化が困難な問題が多数存在する設計を最適化し、より適切な最適解を取得できる。
結果表示の利便性も向上している。2次元プロットは、横軸に実験番号(CAE実行回数)を表示することで最適化計算の収束状況を判定しやすくなったため、指定した計算回数に達する前でも計算を終了できる。
結果のサマリーは、Optimusの画面上で、制約条件を満たしていない計算点のハイライト表示に対応。これまでのように手動でソートをかけなくても、制約条件を満たす変数値の組み合わせを一目で確認できる。
新たに搭載した、非線形構造解析ツール「Radioss」と汎用(はんよう)構造解析最適化ツール「OptiStruct」のインタフェースでは、各ツールのGUI上で、解析の自動化プロセスである解析シーケンスを容易に作成できる。
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