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画像検査や予兆保全などのAI推論処理に適した産業用エッジAIコンピュータ:FAニュース
コンテックは、NVIDIA「Jetson Orin」モジュールを搭載した産業用エッジAIコンピュータ「DX-U2000」シリーズ24種を発表した。大容量ストレージを標準搭載するほか、4G LTE Cat.4通信モデルを選択可能で、画像検査などのAI推論処理に適する。
コンテックは2023年7月18日、NVIDIA製「Jetson Orin」モジュール搭載の産業用エッジAI(人工知能)コンピュータ「DX-U2000」シリーズを発表した。「Jetson Orin Nano」「Jetson Orin NX」を搭載した合計24モデルを、同月からオープン価格で販売する。
同シリーズのうち、Jetson Orin Nano搭載機の「DX-U2100」には、4GBおよび8GBモデルがあり、Jetson Orin NX搭載機「DX-U2200」には、8GBおよび16GBモデルがある。NVMeストレージ(256GB、512GB、1TB)を標準搭載し、画像検査や予兆保全などのAI推論処理エッジコンピューティングに適している。
LTE SIMフリー通信モジュール搭載モデルでは、4G LTE Cat.4通信が可能。また、Gigabit LANポート4つを備え、カメラからの映像取得と上位情報系ネットワークなど異なるネットワーク階層の相互接続に対応する。
設置は付属のL字取り付け金具とDINレールアダプターで、壁面や液晶ディスプレイの背面、35mmDINレールに取り付けられる。動作可能な周囲温度範囲は−20〜+60℃となっている。
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