一般社員の91%が「社長になりたくない」、責任の重さが不安要素:キャリアニュース(2/3 ページ)
ビジネスコーチが「昇進、昇格」についての調査結果を発表した。一般社員の91%が「社長になりたくない」と回答し、将来社長になるとした場合の不安要素として「責任の重さ」を挙げた。
管理職に「将来、社長になるとした場合の不安要素」を尋ねた結果は、「責任の重さに耐えられるか」(28.8%)が1位。次いで「能力が不足していないか」(22.4%)、「成果を出せるか」(21.8%)となっている。
これを男女別で見た場合、将来管理職になるとした場合の一般社員の不安1位は、男性が「リーダーシップを発揮できるか」(23.0%)、女性は「ワークライフバランスを保てるか」(27.6%)だった。
将来社長になるとした場合に管理職が抱く不安要素の1位は、男女ともに「責任の重さに耐えられるか」(男性27.0%、女性33.8%)だった。
続いて、一般社員に「管理職になりたい理由」、一般社員と管理職に「社長になりたい理由」を尋ねた。「管理職になりたい理由」は「給与が上がるから」が多かった。「社長になりたい理由」では「トップになってみたい」「自由にやりたい」のほか、「会社を発展させたい」「世界のために働きたい」「経済を動かしたい」など、やりがいや社会貢献を連想させるワードも多く見られた。
一般社員に「職場の管理職に対する印象、イメージ」を尋ねたところ、自由回答の約半数がネガティブな印象を挙げた。「大変」「しんどい」「つらい」などが特に目立ち、次いで「板挟み」「責任が重い」となっている。
一般社員と管理職に尋ねた「職場の社長に対する印象、イメージ」には、「雲の上の人」「遠い存在」「神様」「分からない」といった回答が複数寄せられた。また、社長とは直接接する機会が少ないためか、「偉そう」「何もしてなさそう」など、管理職へのイメージではあまり挙がらなかった抽象的な言葉も多かった。
次に、一般社員に「管理職志向を高めるために必要なこと」を尋ねたところ、トップ3は「報酬やインセンティブ」(36.8%)、「仕事のやりがい、達成感」(33.6%)、「会社やメンバーとの信頼関係」(26.2%)となった。
一般社員と管理職に尋ねた「社長志向を高めるために必要なこと」のトップ3は、「報酬やインセンティブ」(28.1%)、「仕事のやりがい、達成感」(25.6%)、「会社やメンバーとの信頼関係」(20.8%)。管理職志向を高めるために必要なことと同様の結果となっている。なお、自身が社長になるイメージが湧いていないためか、「特になし」が31.7%を占めた。
「社長志向を高めるために必要なこと」について、一般社員と管理職のポジション別に見ると、一般社員の回答1位「報酬やインセンティブ」(26.6%)は、管理職の2位(29.6%)で、一般社員の回答2位「仕事のやりがい、達成感」(20.2%)は管理職の1位(31.0%)と、逆の結果になっている。一般社員の3位は「自身の成長の可能性」(19.6%)、管理職の3位は「会社やメンバーとの信頼関係」(24.6%)だった。
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