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「それくらい自分でやればいいのに」の壁を越えた先にオートモーティブメルマガ 編集後記

やらなくていいのがうれしい場面もある。

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 この記事は、2023年6月28日発行の「オートモーティブ メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


「それくらい自分でやればいいのに」の壁を越えた先に

 先日、ニュース番組で紹介されていたちょっと高めの炊飯器がとても気になりました。それはドリップ式のコーヒーメーカーのような見た目で、お米と水をそれぞれタンクにセットしておくと炊きたい量に合わせてお米と水を自動計量し、炊飯してくれるという商品です。スマートフォンの専用アプリから操作すれば、帰宅前にご飯を炊き始めることもできるのです。ご飯の柔らかさや炊きあがりの時間など従来の項目も遠隔で設定でき、ご飯を炊くのをキャンセルすることにも対応しています。ただし、炊けるのは2合までで、家族の人数が多い場合は足りないかもしれません。

 置く場所がないけど、ちょっと欲しいなあ、と思いながらニュースを見ていました。おそらく、「えっ、そんなの欲しいかな?」という人もいらっしゃるでしょう。場合によっては、家族がそんな商品を買うなら反対するという人もいらっしゃるかもしれません。お米を計量し、研いで炊くだけの簡単なことをなぜ自動化したがるのかと思われますよね。帰宅に合わせて炊飯を設定しなくても、時間のある時にご飯を多めに炊いて冷凍しておくとか、パックご飯を使うとか、そもそもご飯以外の主食を用意しておくとか、方法がいろいろあることも分かっています。それでも、あるとうれしいなあ、と思ったのです。

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