製造業に迫る脱炭素計画の見直し、東芝のGXコンサルティングがトータルに支援:脱炭素
東芝デジタルソリューションズは「日本ものづくりワールド 2023」の「第1回 製造業DX展」に出展したブースで、東芝グループで提供する「GX(グリーントランスフォーメーション)コンサルティング」を紹介している。
東芝デジタルソリューションズは「日本ものづくりワールド 2023」(2023年6月21〜23日、東京ビッグサイト)の「第1回 製造業DX展」に出展中のブースで、東芝グループで提供する「GX(グリーントランスフォーメーション)コンサルティング」を紹介している。
アクセンチュアと連携でシナリオ作成から支援
GXコンサルティングはカーボンニュートラルを巡る社会変化に関するシナリオを作成した上で、各シナリオにおけるカーボンニュートラル対応策の効果を定量的かつ客観性のあるデータとして算定し、リスク分析や必要な投資などを含めた対応策のロードマップ作成を行う。
シナリオ作成などのプロセスはアクセンチュアと連携して行う。ロードマップ実現の過程で必要となる見える化ツール、設備機器導入などの施策に関しては、東芝やパートナー企業の製品、ソリューションを組み合わせる形で、トータルで提案できる。「中長期的な対策をやみくもにするのではなく、手近で地に足がついて施策を実行できるようにする」(東芝担当者)という。
東芝は2022年の秋頃にカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを見直し、「従来のやり方では目標達成に間に合わない」と判断したという。そこでアクセンチュアと連携する形で、シナリオ作成から見直し、定量的にどの投資を行うことで、投資額を抑えつつカーボンニュートラルの中長期的目標を実現できるかを検討した。
「カーボンニュートラル達成に向けた2030年、2050年までのマイルストーンは設定していた。だが、上からCO2排出量削減の指示を出しても、現場ではすぐに取り組めるLEDへの変更など省エネ活動は実施するものの、より燃料効率の良い電化機器へのリプレースなど一定規模の予算が求められる施策は進まなかった。そこで本社に対策組織を立てて、抜本的で一元的な施策を全社的に実行できる体制を整備した」(東芝の担当者)
こうした取り組みの中で蓄積したノウハウがGXコンサルティングでも生かされている。特にロードマップ作成において、実効性のある打ち手の提案を行うなどの点で、東芝独自の強みが生かされるとした。
東芝の担当者は「製造業においてもカーボンニュートラルの取り組みを進める企業は増えているが、いつ、何をやるかの判断が主観的なものにとどまっていることが多い。これではステークホルダーへの説明が不十分になる。特にウクライナ問題による燃料高騰などの問題で、それ以前に作成したロードマップの見直しを迫られているが、何から手を付ければいいか分からず困惑しているケースも少なくない」と指摘して、こうした企業課題の解決に貢献するとした。
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