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製造業のDXプロジェクトはなぜ失敗してしまうのか?(後編)DX時代のPLM/BOM導入(13)(4/5 ページ)

今回が本連載の最終回です。DX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクトが失敗する原因について、グローバル製造業の経営企画部門所属の音更さんと経営コンサルタントの鹿追さんに、BOM(部品表)やPLMを軸に議論してもらいましょう。

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プロジェクトのゴールへ迷わずたどり着くために

発信には社内を巻き込むというだけではなく、別の効果もあります。下図を見てください。何を示しているか分かりますか?



プロジェクト方向性の逐次確認と修正イメージ[クリックして拡大]

海を航海する船ですか? 何を意味するのでしょう?


広い海を、プロジェクトメンバーを乗せた船が羅針盤で方向を確認しながら、最終的に目的地に到着するイメージです。最終目的地をプロジェクトの成功の範囲に例えています。


つまり、目的地にたどり着けない場合が、失敗ということですね?


その通りです。図のように、修正がきかず、知らないうちに不成功ゾーンに入っているような状況です。報告会は羅針盤の機能があります。プロジェクト期間中は、プロジェクトメンバーは、自分のタスクに集中していて、正しい方向に進んでいるのかを確認できないことが多いと思います。しかし、報告会で報告することで、多数の視点で評価をもらい、方向性を修正することができるのです。


なるほど、報告会のもう1つの意味が分かりました!


分かっていただけてうれしいです。報告会はプロジェクト外メンバーの巻き込みと、プロジェクトメンバー内メンバーの方向性の確認の両面で作用するのです。これを行っていないと、巻き込みの速度が遅くなり、むやみにプロジェクトを推進して、知らないうちに失敗ゾーンに入ることもあるのです。


気付いていませんでしたが、報告会はとても重要なのですねー!


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