ニュース
グループ横断での部品情報連携に向け「mcframe PLM」を導入:製造IT導入事例
ビジネスエンジニアリングのPLMシステム「mcframe PLM」を、ニッコウ電機が導入した。同システムの導入により、グループ横断での部品、部材の情報連携が可能になった。
ビジネスエンジニアリングは2023年4月12日、同社のPLM(製品ライフサイクル管理)システム「mcframe PLM」を、ニッコウ電機が導入したと発表した。PLM導入により、グループ横断での部品、部材の情報連携が可能になった。
ニッコウ電機では、企画・設計開発側と製造側で情報の共有方法が属人化しており、グループ企業内でのスムーズな情報連携が困難な状況だった。そのため、部品や材料選定の最適化、コストの妥当性の検討が十分にできないという課題があった。
こうした課題を解決するため、グループ横断での部品、部材材料の情報連携、また経営判断に必要なデータ収集を目的として「グループ統合部品表」の構築を決定。各社が使用している部品や部材管理の仕組みを生かしながら、グループ横断で統合的に部品情報の管理ができる点を評価し、mcframe PLMを導入した。
導入後は、部品や部材の在庫、リユースの効果をグループ横断で可視化できるようになったという。また、部材発注時のコスト算出や、過剰発注抑制に有効な情報も提供可能になった。
ニッコウ電機は今後、mcframe PLMに部品表も実装し、グループ会社の製造や保守業務の省力化、自動化につなげたいとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 業務に応じたカスタマイズも可能、クラウド型生産管理サービス「mcframe X」
ビジネスエンジニアリングはSaaS型生産管理用クラウドサービス「mcframe X」を同年4月から段階的に提供開始すると発表した。また、同年6月にはカーボンフットプリントを算出するソリューション「mcframe 7 CFP」を提供開始する。 - 図研プリサイトが“めざす先”とは、統合BOMに加え「ナレッジ」も
図研のプライベートイベント「Zuken Innovation World 2016」に、2016年4月に分社独立した図研プリサイト社長の上野泰生氏が登壇。「まっ先に、めざす先。」と題し、同社のビジョンを紹介した。 - AIが人の作業を動画から自動分析、カメラだけで作業時間やサイクルタイムを取得
ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は2021年9月16日、「mcframe MOTION」シリーズについて、新コンセプトに基づき製品体系の刷新と機能強化を行ったと発表した。また、新コンセプトの下、mcframe MOTIONシリーズの2製品に新機能を追加した。 - デジタル化で日報の信頼性向上、インドネシア工場をIoT化した天馬
プラスチック製品の製造販売を手掛ける天馬は2021年6月、ビジネスエンジニアリングのIoTソリューション「mcframe SIGNAL CHAIN」を、海外拠点であるインドネシアのチカラン工場に導入した。工場のIoT化を進める理由について現地法人の担当者に話を聞いた。 - 水産加工会社の損益管理ノウハウを詰め込んだ、原価管理テンプレートを発売
キヤノンITソリューションズは、マルハニチロの原価管理、損益管理の手法と帳票をテンプレート化した「損益管理テンプレート」を発売した。同社の生産管理パッケージ「mcframe原価管理」のオプションとして提供する。