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日産ら6者が伊那市で飲料キャップをアップサイクルする市民参加型プロジェクト始動サステナブル設計

伊那市、伊那市社会福祉協議会、ミヨオーガニック、スワニー、ノエックス、日産の6者は、廃棄されたペットボトルキャップから作られた再生プラスチック材を活用してモデルカーを製作する市民参加型プロジェクト「NISSAN エコキャップ アップサイクル プロジェクト in 伊那」を開始した。

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 伊那市(長野県)、伊那市社会福祉協議会、ミヨオーガニック、スワニー、ノエックス、日産自動車(以下、日産)の6者は2023年5月16日、回収された飲料用ペットボトルキャップ(以下、エコキャップ)から作られた再生プラスチック材を活用し、日産「アリア」のモデルカーを製作する市民参加型の取り組み「NISSAN エコキャップ アップサイクル プロジェクト in 伊那」を同日から開始したことを発表した。

「NISSAN エコキャップ アップサイクル プロジェクト in 伊那」のメインビジュアル
「NISSAN エコキャップ アップサイクル プロジェクト in 伊那」のメインビジュアル[クリックで拡大] 出所:スワニー

 伊那市内で回収したエコキャップから生み出した再生プラスチック材を用い、日産が実施する子供向け環境教育「日産わくわくエコスクール」の学習教材用のモデルカーを製作する。日産わくわくエコスクールは、将来を担う子供たちに身近なクルマを通して環境問題について考えてもらう環境教育として2008年から実施しており、国内12万人以上の児童が参加している。

 日産わくわくエコスクールでは、これまでプラスチック製のモデルカーを学習教材として活用してきたが、今回のプロジェクトでは、昨今の環境問題や地域課題の解決に向けて、モデルカーの材料に再生プラスチック材を用いるとともに、伊那市内の子供たちを対象に同教材を用いた授業を展開する。

 同時に、同プロジェクトに参画する自治体や団体、企業らは、エコキャップの回収、洗浄、色分け、粉砕、成形、組み立てといったアップサイクルによる一連のモデルカー製造を通じ、アップサイクルの過程で問題となるリサイクル原料を使用する際のコストや製品品質といったさまざまな課題を解決しながら、教育までを行う循環型の仕組みづくりを目指す。また、回収したエコキャップの色分け作業などにおいて、地域の障がい者雇用の創出にもつなげていく。

 今回のNISSAN エコキャップ アップサイクル プロジェクト in 伊那の実施に向けて、日産はサステナブルブランドを展開するミヨオーガニックと連携するとともに、伊那市で最新デジタル技術を活用した製品設計/試作/量産を行うスワニー、電気機器の開発設計などを手掛けるノエックスと製造面で協力し、4社の共同プロジェクトとして推進。その後、同プロジェクトに共感した伊那市、伊那市社会福祉協議会が参画し、今日に至る。

「NISSAN エコキャップ アップサイクル プロジェクト in 伊那」におけるアップサイクルのプロセスについて
「NISSAN エコキャップ アップサイクル プロジェクト in 伊那」におけるアップサイクルのプロセスについて[クリックで拡大] 出所:スワニー

 同プロジェクトでは、スワニーが提唱、推進する地域循環型の持続可能な“モノづくり”の仕組み「アップサイクリング・ワークスペース(UCWS)」を中心に、官民が密に連携しながら循環型の仕組みの構築を目指していく。今回の取り組みについて、日産は「子供たちが環境問題をより身近に感じるだけでなく、モデルカーの製作にかかわる全ての人が、より豊かで持続可能な未来に向けて、新しい一歩を踏み出せるきっかけになればと考えている」(プレスリリースより抜粋)とコメントを寄せている。

社会福祉協議会での色分け作業の様子再生プラスチック材とカラーサンプル (左)社会福祉協議会での色分け作業の様子/(右)再生プラスチック材とカラーサンプル[クリックで拡大] 出所:スワニー

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