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22nmプロセスのBluetooth 5.3 Low Energy対応マイコンを発表:組み込み開発ニュース
ルネサス エレクトロニクスは、Bluetooth 5.3 Low Energyに対応した、22nmマイコンを発表した。第1弾は、32ビットの「Arm Cortex-M33」を搭載した「RA」ファミリーの新製品となる。
ルネサス エレクトロニクスは2023年4月11日、Bluetooth 5.3 Low Energy(LE)に対応した、22nmマイコンを発表した。同社としては初めて22nmプロセス技術を採用し、小面積でさまざまな周辺機能を搭載できる。
22nmプロセス製品の第1弾は、32ビットの「Arm Cortex-M33」を搭載した「RA」ファミリーの新製品となる。ソフトウェア無線をアップデートしており、Bluetooth 5.3 LEに対応する。将来的には、最新版のBluetooth仕様にも準拠する。
従来のBluetooth LE仕様の全機能を利用できるため、Bluetooth 5.1の到着角度(AoA)と出発角度(AoD)機能を活用した方向探知アプリケーション開発に対応する、また、Bluetooth 5.2のアイソクロナスチャンネルを利用し、低電力ステレオオーディオ伝送機能を追加することもできる。
既に、一部ユーザー向けにサンプルを出荷中で、製品名や仕様の詳細は一般販売を開始する同年第4四半期に公開する。22nmマイコンと他の製品を組み合わせた、新たな「ウィニング・コンビネーション」も提供予定だ。動作は検証済みため、設計のリスクを低減し、市場投入までの時間を短縮できる。
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