システム制御と通信機能を集積したBluetooth通信用モジュールを発売:組み込み開発ニュース
ルネサス エレクトロニクスは、Bluetooth搭載マイコン、アンテナ、周辺回路を集積した「RX23Wモジュール」を発表した。各国の電波法認証済みで、RFの設計や調整が不要となり、開発期間の短縮が可能だ。
ルネサス エレクトロニクスは2021年4月6日、Bluetooth搭載マイコン、アンテナ、周辺回路を集積した「RX23Wモジュール」を発表した。家電、ヘルスケア機器、スポーツやフィットネス機器など、IoT(モノのインターネット)エンドポイント機器に適する。
6.1×9.5mmの83ピンLGAパッケージで提供され、既に量産出荷を開始している。1万個一括購入時の参考単価は6.6ドル(約718円)。評価用ターゲットボードも参考単価5000円(各税別)で提供する。
RX23Wモジュールには、32ビットRXマイコン「RX23W」を搭載し、Bluetooth 5.0 Low Energyのロングレンジや、2Mbpsの高データスループットなどに対応。125kbpsにおける受信感度は−105dBmだ。IoT機器を脅威から守るトラステッドセキュアIP(TSIP)や、タッチキー、USB、CANなどの周辺機能を多数搭載する。
RXマイコンと同じ開発環境「Smart Configurator」「QE for BLE」「Bluetooth Test Tool Suite」を提供し、システム制御と通信制御を同時に開発できる。
米国、カナダ、EU、日本における電波法認証やBluetooth SIGの認証を取得しているため、RFの設計や調整が不要となり、開発期間の短縮が可能。また、システム制御と通信を集積しており、BOMコストの削減にも貢献する。
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