ニュース
THK、故障などを判定する回転部品向けAI診断サービスを公開:製造ITニュース
THKは、製造業向けIoTサービス「OMNIedge」に、回転部品向けAI(人工知能)診断サービスを追加した。AIが回転部品の状態を判断し、故障と判断される場合には、推奨するメンテナンス内容と併せて担当者へ提示する。
THKは2023年3月1日、製造業向けIoT(モノのインターネット)サービス「OMNIedge(オムニエッジ)」に、回転部品向けAI(人工知能)診断サービス(ADV)を追加したと発表した。
同サービスは、モーターやポンプ、ファンなどの回転部品から発生する振動および温度データから、AIがヘルススコアを算出。回転部品の状態を判断し、故障と判断される場合には、推奨するメンテナンス内容と併せて担当者へ提示する。また、メンテナンス前後の状態変化をレポートとして記録するため、レポート作成の工数が抑えられ、かつエビデンスとしても活用できる。
同サービスを活用することで、これまで異常検知用センサーのしきい値を機器ごとに異なった値に設定したり、巡回したりする工数が減少する。さらに、これまでよりメンテナンス時期の判断が正確になる。
関連記事
- 特殊環境向けLMガイドやボールねじ、非磁性と高耐食性を備えた材料使用
THKは、非磁性と高耐食性を備えた特殊環境向け「LMガイド」「ボールねじ」などを発表した。特殊合金「THK-NM1」で構成され、強磁場や腐食性薬剤の影響を伴う特殊環境下でも優れた直動と回転案内性能を発揮する。 - AIで切削工具の欠損や摩耗を検知、工具寿命の最適化でコスト削減
THKは、製造業向けIoTサービス「OMNIedge」の工具監視AIソリューションの提供を開始する。工具の交換ロスや、不良、手直しロスをAIで削減する。 - ロボット関節部に必要なメカ要素を一体化、THKが新たな回転モジュールの受注開始
THKは、ロボットの関節機構に適した回転モジュール「RMR」の受注を開始した。減速機やモーター、エンコーダー、ブレーキなどロボットの関節部に必要な要素を全て備えているため、設備に合わせた自由度の高いロボット設計ができる。 - 製造業向けIoTサービスをプライベートクラウドに対応、セキュリティを一層強化へ
THKは、製造業向けIoTサービス「OMNIedge」のプライベートクラウドへの対応を開始する。特定のユーザーのみが閉域網でアクセスできるセキュアな環境の構築と、棟内工事を必要としない短期間での導入が可能になる。 - 機械要素部品から得るデータを新たな価値に、THKのデジタル変革
2021年12月にリアルおよびオンラインで開催された「新価値創造展2021」(リアル展2021年12月8〜10日、オンライン展同年12月1〜24日)でTHK 取締役専務執行役員 産業機器統括本部長の寺町崇史氏が「THKが挑むデジタル変革〜機械要素部品メーカーの新たな可能性〜」をテーマに講演した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.