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新製品は声やスマホで動かすIH調理器、三菱電機が描くキッチン家電IoTの価値創出メイドインジャパンの現場力(37)(2/3 ページ)

三菱電機はキッチン家電などのIoT化に対する説明会を三菱電機ホーム機器で開催し、併せて開発中のIHクッキングヒーターや生産ラインを報道陣に公開した。

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IHクッキングヒーターはMade in 深谷、掃除機や除湿器も生産

 三菱電機ホーム機器の敷地内には第1〜3工場まであり、IHクッキングヒーターは第2工場で生産されている。生産ラインは全部で5つあり、現状の生産能力は1日で約600台という。

 生産ラインでは別室で箱の中にキッティングされた部品を、作業者が担当する部品ごとに組み付けていく。IHコイルは自動機で巻かれ、完成後は外観検査や湯沸かし性能試験などを全数で行っている。より詳細な評価試験もロットごとに抜き取り検査している。その他、第2工場ではビルトイン 食器洗い乾燥機や除湿器を生産している。

IHコイル自動製造ラインIHコイルの中身 IHコイル自動製造ライン(左)と、IHコイルの中身(右)[クリックで拡大]
IHクッキングヒーターの組み立てライン湯沸かし性能などを全数検査 IHクッキングヒーターの組み立てライン(左)と、湯沸かし性能などを全数検査(右)[クリックで拡大]

 第1工場ではキャニスター式およびスティック式の掃除機を生産している。近年、スティック式掃除機の市場が急拡大しているものの、全体の数量としてはまだキャニスター式掃除機の方が圧倒的に多いという。

 前工程にあたるキャニスター式掃除機のコードリールの生産工程では、カシメやねじ締め、コードの巻き取りは自動機で行う。樹脂部品の多くは工場内にある13台の成型機で作っている。

 ある程度組みあがった状態で中2階から降りてきた本体に、第1工場と同じくキッティングされた基板やモータ、コードリールなどの部品を組み付けて、掃除機が出来上がる。完成後は全数で外観検査や吸引性能試験を行い、梱包する。キャニスター式は2ラインで1日2000台、スティック式は1ラインで1日500台の生産が可能という。また、工場で使う基板は8割ほどを内製している。

キャニスター式掃除機の組み立てラインスティック式掃除機の組み立てライン キャニスター式掃除機の組み立てライン(左)と、スティック式掃除機の組み立てライン(右)
コードリールの組み立てライン吸引性能などを全数検査 コードリールの組み立てライン(左)と、吸引性能などを全数検査(右)[クリックで拡大]

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