クラウドや電動化機能などを強化したシミュレーションソフトの最新版:CAEニュース
アルテアエンジニアリングは、シミュレーションソフトウェアの最新版「Simulation 2022.2」を発表した。アップデートで機能を強化した結果、クラウドの弾力性と拡張性、電動化機能、製品開発力が向上している。
アルテアエンジニアリングは2023年1月9日、シミュレーションソフトウェアの最新版「Simulation 2022.2」を発表した。アップデートで機能を強化した結果、クラウドの弾力性と拡張性、電動化機能、製品開発力が向上している。
最新版は、WebブラウザまたはPC上で「Altair HyperMesh」「HyperView」「SimLab」「Inspire」などの主要ツールを起動でき、ターンキーマーケットプレイスの「Altair One」の利便性が向上する。ソリューションやアプリケーション、データ、コンピューティングへのアクセスが柔軟になっている。
構造、熱、数値流体力学(CFD)、高周波および低周波電磁気学のソルバージョブを、アルテアのクラウドインフラストラクチャに投入可能で、ITやハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)のリソースが限られている企業でも、ニーズや予算に合わせて対応できる。
また、設定済みのHPCアプライアンスを容易に作成できる。プライベートアプライアンスを好みのクラウドプロバイダー上で作成し、最高の計算ハードウェアを利用して、シミュレーションソルバー、流体力学やバルク、粒状材料シミュレーションを可視化できる。アプリケーションは、GPUノード上でも実行可能だ。アルテアのソリューションに、「Altair Units」のバリューベースのライセンスシステムを通じてアクセスし、既存のHPCへの投資を社内、クラウド、オンデマンド、ハイブリッドで最大限に活用できる。
連携済みのエンドツーエンド環境を利用し、共同で電子システム、プリント基板(PCB)、ファームウェア、5Gコネクティビティを開発することも可能だ。「Altair Flux」「FluxMotor」「SimLab」「Material Data Center」間の統合も強化。ワークフローを効率化し、高度なモデリング機能により、電気システム設計の検討と最適化、音響、熱流体解析を高速化する。電子システム設計のための「Altair EEVision」は、デバッグや生産後のサービス更新にも対応する。
単一の統合環境で、コンセプトから生産までの包括的なワークフローを開発できるため、組織間のやりとりがスムーズになる。同社のシミュレーション製品間の統合を改善してプロジェクト管理を合理化し、リードタイムを短縮する。さらに最新版では、「HyperWorks」「HyperMesh」「Altair Pulse」「HyperWorks CFD」を大幅に改良している。
今回のバージョンアップにより、ローコード、ノーコードの設計、エンジニアリングツールによるより高度なモデリング解析、プリポストプロセッシングのリードタイムの短縮、サーフェスモデリングの改良、ソルバー、ダッシュボード機能の統合、「AcuSolve」「EDEM」との流体トポロジー最適化カップリングの拡張などに対応。ユーザーは簡単に正しい設計ができる。AI(人工知能)によりHyperWorksを強化しており、モデリングエクスペリエンスを高めている。
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