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業務効率化の道具箱(7)ターミナルソフト「RLogin」を使ってみよう山浦恒央の“くみこみ”な話(160)(3/3 ページ)

ソフトウェア開発にとどまらない、PCを使う全ての人が対象となるシリーズ「業務効率化の道具箱」。第7回は、ターミナルソフトである「RLogin」の導入方法や使い方を紹介する。

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5.RLoginを動かしてみよう

 今回は、下記を試します。

  • プログラムの実行
  • 画面分割
  • 背景の設定

5.1 プログラムの実行

 RLoginからプログラムを作成し、実行します。なお、gccをインストールしていない場合はスキップしても構いません。

5.1.1 プログラムを記述する

 下記に示すプログラムを入力してください。筆者は、viエディタでやりましたが、使い方が分からない人は、ファイルをUbuntu上で作成しても構いません。

//helloworld.c
#include <stdio.h>
int main(void){
	printf(“hello world\n”);
	return 0;
}

5.1.2 プログラムを実行する

 任意のディレクトリに移動後、下記に示すコマンドを実行し、プログラムを実行します。

gcc helloworld.c
./a.out

 出力結果に、「HelloWorld」と出ればOKです。リモート接続しているだけなので当たり前ですね。

5.2 画面分割

 続いて画面を分割します。上部メニューから「ウィンドウ(W)」→「横方向に分割(W)」を選択します(図8)。

RLoginのウィンドウ分割操作
図8 RLoginのウィンドウ分割操作

 図8は、RLoginの画面分割の操作方法を示したものです。「横方向に分割」を選択すると、図9に示す通り、画面が分割できます。

RLoginのウィンドウ分割の様子
図9 RLoginのウィンドウ分割の様子[クリックで拡大]

 図9の通り、画面が2つに分割できることが分かります。画面分割方法はいろいろ設定できます。例えば、以下のように3分割も可能です(図10)。

画面を3分割した例
図10 画面を3分割した例[クリックで拡大]

 図10は画面分割のイメージ図です。左にはプログラム、右上にタスクマネジャー、右下にプログラムの実行結果を表示しており、ウィンドウの組み合わせは自由です。

5.3 背景の設定

 次は背景を変更し、IPアドレスを表示します。上部メニューの「表示(V)」→「オプション設定(P)」を選択します(図11)。

オプション設定の様子
図11 オプション設定の様子

 図11から「オプション設定(P)」を選択すると、図12を表示します。

背景設定画面
図12 背景設定画面[クリックで拡大]

 図12は、RLoginの背景設定の画面です。下記を設定し、「OK」を選択します。

  • テキスト描画の「バックグランド画像にテキストを追加」にチェックする
  • 文字色の色をクリックし、任意の色を設定する

 「OK」を選択すると、図13のように背景にIPアドレスを表示できます。

背景の様子
図13 背景の様子[クリックで拡大]

 図13に示す通り、接続先のIPアドレスの「192.168.56.103」を表示できていることが分かります。

6.おわりに

 業務を効率化する方法はさまざまですが、世の中のツールの動向をチェックし、活用することも大事です。今回は、RLoginというツールを紹介しました。このツールでは、SSH接続、画面分割、背景の設定が簡単にできます。ぜひ、自分の道具箱に入れておき、活用いただければと思います。

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【 筆者紹介 】
山浦 恒央(やまうら つねお)

東海大学 大学院 組込み技術研究科 非常勤講師(工学博士)


1977年、日立ソフトウェアエンジニアリングに入社、2006年より、東海大学情報理工学部ソフトウェア開発工学科助教授、2007年より、同大学大学院組込み技術研究科准教授、2016年より非常勤講師。

主な著書・訳書は、「Advances in Computers」 (Academic Press社、共著)、「ピープルウエア 第2版」「ソフトウェアテスト技法」「実践的プログラムテスト入門」「デスマーチ 第2版」「ソフトウエア開発プロフェッショナル」(以上、日経BP社、共訳)、「ソフトウエア開発 55の真実と10のウソ」「初めて学ぶソフトウエアメトリクス」(以上、日経BP社、翻訳)。


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