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米国にEV用リチウムイオンバッテリーの新工場、1000億円超投じて2026年に稼働:工場ニュース
エンビジョンAESCは、サウスカロライナ州フローレンス郡にEV用リチウムイオンバッテリー工場を建設する。年間30ギガワット時の生産能力を有する新工場では、従来よりもエネルギー密度や充電速度を高めた次世代バッテリーを生産する。
エンビジョンAESCは2022年12月6日、EV(電気自動車)用リチウムイオンバッテリー工場を、米国サウスカロライナ州フローレンス郡に建設すると発表した。2026年の稼働を目指す。
8億1000万ドル(約1106億1360万円)を投じて建設する新工場は、建築面積が約14万m2で、年間30ギガワット時(GWh)の生産能力を有するギガファクトリーとなる。同工場と既存のスマーナ工場、ボウリンググリーン工場を合わせると、米国における同社の生産能力は70GWh以上に達する。
生産するEV用バッテリーは、エネルギー密度が従来のバッテリーより20%向上し、充電速度が速く、航続距離が30%拡大している。同社はこの次世代バッテリーを、BMWほか、複数の世界的メーカーに供給する予定だ。
新工場では、CO2を排出しない太陽光発電などの100%再生可能エネルギーを活用する。また、新工場建設によって1170人の雇用を創出し、サウスカロライナ州の経済発展に貢献する。
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