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宇宙空間でのオンボードAI処理が可能な宇宙グレードSoCの信頼性評価を完了組み込み開発ニュース

AMDは、宇宙グレード「Versal」適応型SoCとして、「耐放射線XQR Versal AIコアXQRVC1902」を開発し、米軍仕様MIL-PRF-38535規格のクラスB信頼性評価を完了したと発表した。高帯域幅信号処理とAI推論を可能にする。

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 AMDは2022年11月16日(現地時間)、宇宙グレード「Versal」適応型SoCとして「耐放射線XQR Versal AIコアXQRVC1902」を開発し、米軍仕様MIL-PRF-38535規格のクラスB信頼性評価を完了したと発表した。宇宙用途に適し、高い放射線耐性を備えるとともに、高帯域幅信号処理とAI(人工知能)推論を可能にする。2023年初頭からの出荷を予定している。

 耐放射線XQR Versal AIコアXQRVC1902は、デュアルコアArm Cortex-A72およびデュアルコアArm Cortex-R5組み込み用プロセッサ、400個のAIまたはML(機械学習)演算エンジン、約90万個のロジックセル、191Mビットメモリを備える。各要素は7nm CMOSプロセスが適用され、ネットワークオンチップでつながっている。

 RTL、CおよびC++、Matlab、Caffe、TensorFlow、PyTorchなどに対応し、「AMD Xilinx Vivadoツールスイート」や「Vitis AIソフトウェアプラットフォーム」で開発可能だ。

 衛星または宇宙用途における、オンボードデータ処理とAI推論処理に適する。従来のASICとは異なり、開発時、宇宙空間での飛行中、展開後の再プログラミングに対応するため、柔軟なリモートセンシングや通信を可能にする。また、放射線耐性の試験において、地球低軌道から地球静止軌道、それ以上の軌道までのミッションをサポートできることを実証している。

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