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パナソニック ホームズが経営管理にAnaplan採用、年間2000時間の業務削減:製造IT導入事例
Anaplan JapanのSaaS型プラニングプラットフォーム「Anaplan」が、パナソニック ホームズの経営管理システムに採用された。Anaplanの導入により、P/Lを作成するだけで、B/SやC/F、資金繰り表を自動で作成可能になった。
Anaplan Japanは2022年10月25日、同社のSaaS型プランニングプラットフォーム「Anaplan」が、パナソニック ホームズの経営管理システムに採用されたと発表した。
総合住宅メーカーのパナソニック ホームズでは、これまで事業計画策定において、支社や国内外の連結子会社などから報告される計画データを表計算ソフトにより集計していた。そのため、事業計画を迅速に作成できない、経営陣の意思決定に適した情報を十分に可視化できないなどの課題があった。
こうした課題を同時に解決するため、新たな管理会計の基盤としてAnaplanを採用。これを活用して経営管理システムを構築し、P/L(損益計算書)を作成するだけで、B/S(貸借対照表)やC/F(キャッシュフロー計算書)、資金繰り表を自動で生成することが可能になった。
Anaplanの導入によって、事業計画策定に関わる経理スタッフの労働時間を年間約2000時間削減できた。さらに各社員がB/Sを意識して事業活動に取り組むようになった結果、滞留在庫が減少するなどの効果も現れているという。
パナソニック ホームズでは現在、毎月実施する予測収支管理に経営管理システムを展開している。今後は実績情報と組み合わせて、経営管理サイクルを迅速化する経営管理システムの構築を目指していく。
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