検索
インタビュー

積み重ねと繰り返しの信頼を、三菱電機がJIMTOFで新たなモノづくり支援提案JIMTOF 2022(2/2 ページ)

三菱電機ではJIMTOF2022で、「絶えまない進化を、あなたのものづくりへ」をコンセプトに、製品ライフサイクルを通した新たなものづくり支援を展示する。JIMTOF2022を通して何を訴えるのか、三菱電機 産業メカトロニクス事業部長の田代勝氏に話を聞いた。

Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

AMエリアには最新の金属3Dプリンタを展示

 南館のAM(Additive Manufacturing 、積層造形)エリアには、2022年に発表したワイヤレーザーDED(Directed Energy Deposition)方式の金属3Dプリンタ「AZ600」を出品する。われわれはレーザー発振器、数値制御装置、機械など全て自社で製作している。そのため、条件出しなどにも独自に取り組むことができ、課題が生じた際も素早く対処できるのが強みの1つだ。

 切削は切粉が出て、切削液の処理などで環境に負荷が掛かる。その点、金属造形は基本的に盛っているだけで、サステナビリティに通じる。

 切削や放電加工といった除去加工では実現できない形があり、それを解決する答えの1つがAMだ。適用できる範囲は狭いかもしれないが、需要は確実にあるはず。それがどこにあるのかを各社が探している。

 われわれもユーザーと意見交換をしながら、トライアル&エラーを繰り返している。金型の補修で効果が高いという声もいただけるようになった。JIMTOFでもぜひご意見をいただき、新しい何かを見つけていきたい。

ワイヤレーザーDED金属3Dプリンタ「AZ600」
ワイヤレーザーDED金属3Dプリンタ「AZ600」出所:三菱電機

状況の変化に追随したオペレーションを図る

MONOist 2023年以降の事業環境の見通しとは

田代氏 グローバルで見ると、一番大きいのは中国がどうなるかだ。また、ロシアとウクライナの問題がどう収まるのかも影響してくる。

 カーボンニュートラルなどの潮流で、さまざまな産業でビジネスチャンスが生まれるのは間違いない。一方で、従来型産業は見通しづらい。正直、悲観はしていないが、楽観もできない。足元を見ながら、いかに変化に追随してオペレーションしていくかに尽きる。

 部材の調達を含めて供給面ではご迷惑を掛けており、そこを最小限にして供給の最大化を図っていく。

MONOist JIMTOFに来場される方にメッセージをお願いします

田代氏 放電加工機、レーザー加工機、CNCは、われわれとして最新の製品をお見せできる形になっており、それらをリアルに体感していただきたい。その中で、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAMRを使った省人化への取り組みなど、製品ライフサイクルを通したご提案をぜひ会場で見ていただきたい。

 三菱電機を選んでよかった、また使いたいと言っていただけるものを開発してお届けしたいと常々言ってきた。一度良くてもその次がだめだったら意味がない。信頼を裏切らないよう取り組んできた。積み重ねと繰り返しだ。

⇒その他の「FAインタビュー」の記事はこちら

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る