最適設計支援ソフトウェアの最新版、生成データの保存と再利用に対応:CAEニュース
サイバネットシステムは、最適設計支援ソフトウェアの最新版「Optimus 2022.1SP1」の提供を開始した。最適化プロセスで生成したデータを保存し、必要な時に自動的に再利用が可能になった。
サイバネットシステムは2022年10月13日、最適設計支援ソフトウェアの最新版「Optimus 2022.1SP1」を発表した。Noesis Solutionsが開発したソフトウェアで、既に販売を開始。同社が国内の販売とサポートを手掛ける。
「Optimus」は、構造や熱、流体など各分野のCAD、CAEソフトウェアを統合し、解析を自動化、最適化する。自動車や航空宇宙、精密機械などの開発プロセスにおいて、効率化および品質向上を支援する。
最新版では、最適化プロセスで生成したデータを保存し、必要な時に自動的に再利用できる。自動化した既存の解析プロセスに新しく取得したい出力値を設定する場合には、データベースのファイルから値を抽出するだけで設定できる。
また、既存の最適化プロセスに新しい解析要素を追加する場合は、データベースの結果を再利用することで、変更部分の解析だけで計算が完了する。
自動的に大量のCAE解析結果が保存されるため、AI(人工知能)モデル構築用の学習データとしても利用可能だ。3次元のCAEデータに対応したサロゲートAIを構築すれば、形状変更に対する性能分布を瞬時に予測できる。
また、モーター設計向けシミュレーションソフトウェア「JMAG Ver21.0」と効率マップのデータ出力に対応。設計パラメーターの変更、解析、描画、効率の確認という作業を最適化ワークフローに組み込んだことで、JMAGの効率マップ上で性能を満たすパラメーターの自動探索が可能になった。
他に、3次元モデリングツール「Rhinoceros 3D」のプラグインCADツール「Grasshopper」のインタフェースを新たに搭載した。GUIには、日常的に使用する操作をカスタマイズしてアイコン登録できる、プラグインタブも追加している。
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