2022年度グッドデザイン賞決定、大賞候補はホンダ「UNI-ONE」や新型「Xbox」他:デザインの力(1/2 ページ)
日本デザイン振興会は「2022年度グッドデザイン賞」受賞記者発表会を開催した。今回は、1560件がグッドデザイン賞を受賞。併せて、高い評価を受けた100件のプロダクトやサービスなどに贈られる「グッドデザイン・ベスト100」が決定した他、さらにその中から「グッドデザイン金賞」「グッドフォーカス賞」が選ばれた。
日本デザイン振興会は2022年10月7日、「2022年度グッドデザイン賞」受賞記者発表会を開催した。
2022年度グッドデザイン賞の審査テーマは、“パンデミックをはじめとしたさまざまな社会の課題に私たちが向き合う中で、人が人の気持ちや意思を感じ取り、行動を起こすことをお互いに響き渡らせることで、社会を変えるうねりを起こしていく――デザインにはそのような力がある”との思いから、「交意と交響」が掲げられている。
過去最多の前年度実績に迫る5715件の応募から1560件を選出
2022年度グッドデザイン賞の応募受付期間は同年4月1日〜5月25日で、最終的に5715件(前年度5835件)のプロダクトやサービスなどが集まった。
その後、国内外のデザイナーや建築家、専門家など97人が審査委員として、1次、2次審査を行い、2022年度グッドデザイン賞受賞対象を選出した。受賞件数は、1560件(前年度1608件)で、受賞企業数は前年度比12社増の1113社となった。なお、この中には、海外デザイン賞連携による受賞31件が含まれる。
さらに、2022年度グッドデザイン賞に選ばれた1560件の受賞対象の中で、独自性、提案性、審美性、完成度などの面において、特に優れたもの100件に贈られる「グッドデザイン・ベスト100」(100件)が選出され、その中から特別賞として「グッドデザイン金賞」(20件)、「グッドフォーカス賞」(12件)が選ばれた。
同年11月1日には、グッドデザイン金賞の中から選出された5件のファイナリスト(大賞候補)による最終プレゼンテーション審査が実施され、「2022年度グッドデザイン大賞」(1件)を決定する。
2022年11月1日に、グッドデザイン金賞の中から選出された5件のファイナリスト(大賞候補)による最終プレゼンテーション審査が実施され、「2022年度グッドデザイン大賞」(1件)が決定する[クリックで拡大] 出所:日本デザイン振興会
グッドデザイン金賞(20件)
グッドデザイン金賞(20件)には、日立グローバルライフソリューションズのコードレススティッククリーナー「PV-BH900SK」および冷蔵庫「Chiiil(R-MR7S/R-MR7SL)」、日本マイクロソフトの据え置き型ゲーム機「Xbox Adaptive Controller/Xbox Series X|S」、ホンダのハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE」、日本放送協会の選挙啓発キャンペーン「最高裁判所 裁判官の国民審査 特集サイト」、アトリエe.f.t./オフィスキャンプ/無限の「まほうのだがしやチロル堂」、風と地と木のT字つえ/ロフストランドクラッチ「ヴィルヘルム・ハーツ」、Ashiraseの歩行ナビゲーションシステム「あしらせ」、ソニー/ソニーグループのワイヤレスステレオヘッドセット「LinkBuds」、セイコーエプソンの小型射出成形機「AE-M3/AE-M10/AE-M3V」、テルモの脳動脈瘤留置血流改変デバイス「Woven EndoBridge デバイス」、abaの排せつケアシステム「Helppad」、リビタの戸建てリノベーション「HOWS Renovation『国立の家』」、網野禎昭氏/平成建設/宮田構造設計事務所の「バウマイスターの家」、シルバーウッドのサービス付き高齢者向け住宅「銀木犀」、南海不動産/南海ビルサービス/華まる園の「大蓮公園 SUEプロジェクト」、ファストドクターの医療系Webサービス「ファストドクター」、Fu Wan Chocolate(台湾)の「The sustainable chocolate business model」、島根大学医学部附属病院総合診療医センターの総合診療医育成プロジェクト「NEURAL GP network」、あわえの多地域就学「デュアルスクール」が選ばれた。
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