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既存のシステムと連携可能、SMSの自動送信システムを提供開始:製造業IoT
ソラコムは、SMSの自動送信サービス「Soracom Cloud SMS Delivery」の提供を開始した。販促や本人確認といった業務の効率化とコスト削減に貢献する。NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルに対応する。
ソラコムは2022年9月28日、SMS(Short Message Service)送信サービス「Soracom Cloud SMS Delivery」の提供開始を発表した。SMSの自動配信が可能で、販促や本人確認といった業務の効率化とコスト削減に貢献する。初期費用は発生せず、4000通までのSMS送信にかかる費用は月額3万3000円(税込み)。β版サービスの位置付けとなる「Limited Preview」として提供する。
ユーザーの顧客管理システムなどと連携し、そのシステムからSoracom Cloud SMS DeliveryのAPIを呼び出すことで、任意の電話番号にSMSを自動で一括送信できる。送信のみのサービスとなっており、NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルに対応する。
会員向けのスマートフォンアプリに組み込めば、商品の納期や支払いに関する連絡、キャンペーンの通知、会員登録時の本人確認など、さまざまな場面で特定のユーザーまたは多数のユーザーにSMS送信できる。必要に応じて、宛先ごとの送信完了、送信失敗といった送信ステータスの確認や指定通知先との連携機能も開発できる。
IoT(モノのインターネット)プラットフォーム「SORACOM」とも連携可能で、支払い機能をSORACOMの他のサービスと一元化できるため、既存のユーザーも導入しやすい。
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