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NTTデータがグローバル研究施設を世界6カ所に設立、先進技術の活用力強化狙う:製造マネジメントニュース
NTTデータは、5〜10年後に主流となることが予想される先進技術について、その活用力を強化するため、グローバル研究施設「イノベーションセンタ」を世界6拠点に設立する。
NTTデータは2022年8月19日、5〜10年後に主流となることが予想される先進技術について、その活用力を強化するため、グローバル研究施設「イノベーションセンタ」を世界6拠点に設立すると発表した。世界中に点在していた人材を集結させ、世界の最先端技術を探索し、顧客との共創を推進する。
同施設は、技術戦略を策定する戦略本部をはじめ、日本や北米、イタリア、ドイツ、中国、インドの各ローカルセンタ6カ所で構成。リサーチャーやコンサルタント、エンジニアを中心に、100人体制でスタートする。
各拠点で技術戦略に基づいた技術テーマを設定し、最新技術への感度が高い先進的な顧客との共創R&Dを進める。また、大学やスタートアップとの連携によって、各地で先行する技術情報を迅速に収集して次の技術戦略に生かす。
具体的には、戦略本部が中長期的な技術戦略を策定し、ローカルセンターの連携をコーディネートする役割などを担う。各ローカルセンタでは、戦略本部の方針の下に先進技術の可能性を探り、国内外の顧客との関係構築や共創型R&Dを推進する。
現在、先行して量子コンピューターやメタバースの技術検証、顧客提案の取り組みを進めている。今後の目標として、2025年までに、顧客との中長期R&Dパートナーシップを50件以上創発することを目指していく。
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