女性活躍推進法の対象拡大「知らなかった」が86.3%:キャリアニュース
「しゅふJOB総研」が「女性活躍推進法」をテーマにしたアンケート調査結果を発表した。女性活躍推進法の対象拡大について86.3%が「知らなかった」と回答した。また、施行されてから起きた変化を尋ねると「何も変わらない」が最も多かった。
ビースタイル ホールディングスが運営する「しゅふJOB総研」は2022年7月22日、「女性活躍推進法」をテーマにしたアンケート調査結果を発表した。同調査の対象者は、転職、派遣求人サイト「ビースタイル スマートキャリア」と求人サイト「しゅふJOB」の登録者で、684人の女性から回答があった。
2015年に女性活躍推進法が国会で成立し、同推進法の改正法が2020年から順次施行されている。そこで、2022年4月から対象が社員301人以上から101人以上に拡大されることを知っているか尋ねた。その結果、「全く知らなかった」が51.2%、「あまり知らなかった」が35.1%となり、女性活躍推進法の対象拡大を「知らなかった」が86.3%を占めていることが分かった。
対象拡大の認知度を年代別に見ると、「知らなかった」の合計が最も多かったのは40代で、「全く知らなかった」が56.5%、「あまり知らなかった」が34.9%と91.4%が知らなかったと回答している。次が30代以下で「全く知らなかった」が62.0%、「あまり知らなかった」が26.0%で、88.0%が知らなかったと回答。年代が低いほど「全く知らなかった」と回答した割合が多かった。
女性活躍推進法が施行されてからの変化「何も変わらない」が35.7%
次に「女性活躍推進法が施行されてから、どんな変化が起きたと感じますか」と尋ねたところ、「何も変わらない」(35.7%)が最も多かった。続いて「働く女性の数が増えた」(26.5%)、「女性が働きやすい企業が増えた」(25.1%)となっている。
年代別に見ると、「何も変わらない」と答えたのは30代以下と40代が多かった。それぞれ39.0%、39.2%で、4割近くが「何も変わらない」と感じている。
最後に、女性活躍推進法について思うことを自由に回答してもらった。「いつから施行されているか全然分からなかった」「まだ始まったばかりで成果は見えないが、何も始めなければ何も起こらないので良いと思う」「結婚や育児でキャリアに影響が出てしまうのは理不尽」「働く女性が増えるのは良いと思うが、働いてる女性からの専業主婦への風当たりは強くなってると思う」などのコメントがあった。
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