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安全柵要らずで省スペース導入可能、人型双腕ロボットの最新モデル協働ロボット

THKインテックスは「TECHNO-FRONTIER 2022」(7月20〜22日、東京ビッグサイト)において、提携するカワダロボティクス製の人型双腕ロボットの新モデル「NEXTAGE Fillie」を展示した。

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 THKインテックスは「TECHNO-FRONTIER 2022」(2022年7月20〜22日、東京ビッグサイト)において、提携するカワダロボティクス製の人型双腕ロボットの新モデル「NEXTAGE Fillie」を展示した。

「NEXTAGE Fillie」
2022年に発表された人型双腕ロボットの最新モデル「NEXTAGE Fillie」[クリックして拡大]

 NEXTAGEシリーズは2009年の発表後、2012年から本格的に販売を開始した。2022年3月に発表されたNEXTAGE Fillieは、これまでと同様に6軸の双腕アームを持ち、可搬重量は片腕が定格1.5kg、最大2kg、両腕は定格3kg、最大4kgで繰り返し位置決め精度は±0.05mmとなっている。出力は各軸80W以下のため、リスクアセスメントをすれば安全柵を設ける義務はないが、衝撃を検知して停止する機能は付いていない。また、価格は600万円からとNEXTAGE NXAより抑えることに成功した。

 台車(オプション)に載せて移動することもできる。頭部のステレオカメラで3点以上のクロスマークシールを読み取ることで現在地を取得し、多少のずれなどは自らアームの動きを補正する。例えば異なる2つのプログラムを組み、午前と午後で位置を変えて違う作業をさせることもできる。「電源とエアーさえあれば、人が作業をしていた場所に置くだけ。周辺設備を変える必要がない。引き合いも多い」(THKインテックス)。

会場でのデモ
デモでは頭部のカメラのみでワークを認識して掴んでいた[クリックして拡大]

 デザインも特徴的だ。人型ロボットとして、人と人の間に入って作業しても親和性が高く、作業者が親近感を持ちやすいという狙いがある。NEXTAGE Fillieは国際的なデザイン賞の「Red Dot Award 2022」を受賞、NEXTAGEシリーズの初代は2013年度のグッドデザイン賞で金賞を受賞している。

 会場では頭部のステレオカメラのみを用いて、ばら積みされたポンプヘッドのようなワークの位置を認識してピッキングし、整列供給を行うデモンストレーションが披露された。

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