文化遺産のバーチャルツインを世界の学生チームと構築:メカ設計ニュース
Dassault Systemes(ダッソー・システムズ)は、人類の遺産とその未来を考える新プログラム「リビングヘリテージ」とその成果を発表した。世界の学生チームとともに、文化遺産のバーチャルツインを構築した。
Dassault Systemes(ダッソー・システムズ)は2022年5月19日(現地時間)、人類の文化遺産とその未来を考える新プログラム「リビングヘリテージ」を発表した。その成果として、世界の学生チームとともに、同社の「3DEXPERIENCEプラットフォーム」を活用して文化遺産のバーチャルツインを構築した。
リビングヘリテージは、2020年から継続する社会課題解決の全社イニシアチブ「The Only Progress is Human(未来を開くのは、人間)」の一環として実施したものとなる。ドイツ、インド、日本、メキシコ、オランダ、米国から合計32人の学生が参加した。
学生チームは、ユネスコ世界遺産を含む、6つの文化遺産から1つを選択。同社が提供するインダストリースキルの学習支援プログラム「3DEXPERIENCE Edu」を活用して、バーチャル空間上に当時の姿を再現した。
参加者は課題への取り組みを通して、設計、解析、情報、コラボレーションの統合ソフトウェアである3DEXPERIENCEプラットフォームを短期間で習得した。また、世界遺産の構造について、新たな視点から理解を深めた。
バーチャルツインは、可視化できるものとできないものを包括的に表現し、失われた箇所や損傷した箇所、デザインが歴史に与えた影響、未来の設計への影響を提示する。参加した学生は、今後のキャリアの中で、同プログラムから得た技術的スキルや知識を生かすことができる。また、同プログラムで構築したバーチャルツインは、次世代のための教育、学習用コンテンツとして利用できる。
同社は現在、プログラムの全容や文化遺産の3Dモデルを公開している。同社のWebサイト上で、コロッセオ(米国チーム)やバビロンの空中庭園(メキシコチーム)、コナーラクのスーリヤ寺院(インドチーム)、ポンペイ(オランダチーム)、ポルタ・ニグラ(ドイツチーム)、首里城(日本チーム)の6つを体験できる。
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